最小限の部品で高性能を実現
自動車メーカーでは、パワートレイン、エンジン、エンジンルームの小型化による燃料消費量の削減に加えて、高度なエアマネジメントシステムによる燃費の向上や、電気自動車部品の要求に応える新素材の採用などを進めています。これらの変化は、温度の上昇、腐食性の溶剤やガスへの暴露をもたらし、エラストマー部品の寿命を縮め、場合によっては破壊してしまうこともあります。
Viton™(バイトン™)フロロエラストマーを使用したホース、シール、ガスケット、高電圧ケーブル、Oリングは、他のゴムを使用した製品よりもはるかに長期間、高温下での柔軟性や弾性を維持します。Viton™(バイトン™)フロロエラストマーを使用した部品は、燃料やパワートレインの溶剤といった刺激の強い化学物質や合成潤滑油にさらされても、その特性を維持し、他のフロロエラストマー材料を使用した製品よりも優れた性能を発揮します。
これが、自動車エンジニアが以下の用途でViton™(バイトン™)フロロエラストマーの使用を指定する理由です。
エアマネジメントシステム
- インテークマニホールドガスケット
- ターボチャージャーホース
- ベントホース
燃料システム
- 燃料ホースとシール
- 燃料噴射装置のOリング
オイルとグリース
- 車軸
電気自動車システム
- 高電圧電源ケーブル
求められる耐久性
現代の自動車には、長持ちする部品が必要です。エンジン設計や車載技術の向上、オイルの品質向上などにより、現在のほとんどの自動車では、点検を受けるまでの期間が長くなっています。定期点検の間隔が長くなると、整備士による点検回数が減り、摩耗や破損した部品を交換する機会が減ります。
これは電気自動車においても同様で、バッテリーやモーター、関連電子機器の定期的なメンテナンスは、従来のものよりもさらに少なくて済む傾向にあります。
自動車の設計変更に伴い、手の届かない場所や密閉された場所に部品が多く配置されるようになったため、劣化または故障した部品の交換は、メーカーにとっても自動車の所有者にとっても時間と費用のかかる作業になることがあります。
カーシェアリングサービスの普及により、多くの車両が常に1日数時間は稼働するようになった中で、故障が発生する可能性も高まっています。
このように、自動車の製造方法や使用方法が根本的に変わったことで、ホース、シール、ガスケット、Oリングなどは、点検やメンテナンスをしなくても長持ちするようにしなくてはならないものになりました。Viton™(バイトン™)フロロエラストマーを使用した部品は、並外れた耐久性、優れた品質、および以下のようなコア特性により、長寿命を実現しています。
- 過酷な動作温度で長期間にわたり強度と柔軟性を維持する特性
- 燃料や排ガスなどに対する耐薬品性
- 蒸発ガスの影響を軽減する耐透過性
自動車イノベーションのための最初のフロロエラストマー
Chemours(ケマーズ)は、幅広いViton™(バイトン™)フロロエラストマー製品と深い知識を有しており、お客様の自動車用途に最適なソリューションを提供します。
Viton™(バイトン™)フロロエラストマーは、イノベーターや設計者が大きなブレイクスルーを達成できるようにします。Viton™(バイトン™)フロロエラストマーは、小さな空間に高性能を詰め込みつつエンジンの低燃費化を助ける部品など、作るものが何であれ製品をより良くします。